英語のプレゼン(研究発表)は準備が大事。僕のやり方を紹介します

英語のプレゼンをしないといけなくなった  
もどうしたらいいんだろう  
原稿を読むしかないのか

こういった疑問に答えます。

目次

  1. 英語プレゼンも準備がすべて
  2. なんども練習する以外の近道はない
  3. 慣れこそすべて、思い切って挑戦です

1. 英語プレゼンも準備がすべて

つい先日、英語で研究発表したときに、
ほかの大学の学生さんに「どうやって練習したんですか?」と聞かれたので、
もしかすると誰かの役にたつかもしれませんので、
そのときにお話しした内容をまとめておこうと思います。

まずはじめにお断りしますが、
決してぼくは、英語のプレゼンが上手なわけではありません。
あと英語もまったく上手ではありません。
2年半ほど博士研究員としてボストンには住んでいましたが、
海外に住む、ということと英語がしゃべれるようになる、ということは別物です(この話はどこかで書きますが、多くの方が同意してくれると思います)。

が、英語プレゼンで原稿を読むことは絶対しませんし、
うちのラボでは、学生でも誰でも原稿をみながら話すのは禁止です。これはプレゼンの基本ですよね?

さて英語のプレゼンが必要になったときどうするか。
まず英語のプレゼンの場合は、いったん原稿を作ります。(そこの方法は、別途解説します)

ただ原稿は、あくまでどの程度の内容を話すことができるか、という時間配分の目安に使うのみで、
原稿を「厳密に」おぼえることはしません。
話す内容は、箇条書きでなにを話さないといけないか、を決めておきます。

いったん話す内容を決めてしまえば、
あとはひたすらその話す順番だけを覚えます。
それ以外はアドリブです。
なので、そのときによって表現方法が多少異なりますが、
順番だけをひたすら忘れないように練習すれば、あとの細かいところは覚えなくても構いません。
そうでないと、原稿を忘れたときに悲惨ですよね。


フリーズします。

あと原稿を思い出そうとしながらしゃべるので、そっちに頭が使われるので熱意が落ちます。
そのときに伝えたい表現で、熱く語る、というふうに(少なくともぼくは)ならないので、
やはり覚えずにそのときでてきた表現で語ったほうがいいと思っています。
(もちろん俳優さんのように自分の言葉のように話すことができれば別に丸暗記でもいいのかもしれません)

これをやってはいけない!

英語プレゼンの仕方の本に、
「苦手は人は、スライド中に喋る内容を少し英語でいれておけばいい」と書かれていたりしていますし、
実際にそういう発表されている方をみかけますが、お勧めしません。
やはりプレゼン全般にいえることですが、スライド中の文字が多いのは、
聴衆はそこに目がいき、それを読むことに集中していまうため、
プレゼンの意味がなくなってしまいます。
やはり自分の言葉で語ることが大事です。

丸暗記で対処できるのはせいぜい20分くらいのプレゼンまでです。
もっと長かったらやはり覚えるえわけにはいかないですよね。

2. なんども練習する以外の近道はない

アメリカで博士研究員をしていたときに、
月に1度くらい実験の進捗プレゼンがあったのですが、
毎回かなり練習して挑みました。
スライドを作ったあとは、ひたすら何度も何度も全体の流れを繰り返した覚えがあります。
その過程で、研究プレゼンの場合、使うフレーズはそれほど多くないことに気がつきます。
そうなるとあとはなにを話すかを決めておけば、パターンが決まっているので丸暗記する必要はなくなります。

結局は練習あるのみ、ということで、あまりコツになっていないかもしれませんが、
英語プレゼンは、日本にいても誰でもできるようになると思います(質疑応答はまた別の問題です)。
なぜなら極端な話、相手は必要ないからです。

今の時代youtube動画もpodcastなんかもたくさんあるので、英語プレゼンもいろんな人のものが見れます。
自分の気に入ったプレゼンを一つ決めれば、
あとは何度も見返してシャドウイングすることが、一定のパターンを習得する最短の方法です。
研究プレゼンの場合それほどバリエーションがないですよね?
そのパターンをもとに自分で15分くらいのプレゼンを一度つくってしまえば、
あとはその中身を研究内容によって入れかえるだけ、のような感覚です。

3. 慣れこそすべて、思い切って挑戦です

ぜひみなさんも英語プレゼンのハードルをさげて、チャレンジしてください。
そして原稿をみて話す、丸暗記で棒読みで話す、という殻を最初にやぶってください。
一度自分にそういう機会を与えてしまうと、なかなか次にそこから飛び出す勇気がでません。

原稿をみてプレゼンする、
覚えてきた原稿を一字一句間違えなく話す、
英語は多少下手くそだけど、自分の言葉で熱意をもって話そうとする、
どれが聴いている人のこころを打つのか明らかです。

偉そうに書いてきましたが、僕もこの年になってもまだまだ毎回修行の身です。
おまけに日常会話は今でも苦手ですし、
とくに海外の方との立食パーティーなどで雑談するのは、いまだに慣れません。
でもプレゼンの大事なことは、相手に伝えようとするその姿勢だと思います。
それが得られるのは、棒読みか自分の言葉で話すことなのか、自明ですよね?

投稿者プロフィール

Takuya Mizuno