2022年、1年の振り返り

今年の年頭には定期的なブログ更新を考えていたのですが、まったく更新せず年末を迎えてしまいました(情けない)。毎年1年の締めくくりはブログにまとめていますので、今年も振り返ろうと思います。

個人的には通常に戻りつつある1年

2022年初頭はまだCOVID19による影響もありましたが、個人的にはだいぶ動きやすくなったため、通常にもどりつつある1年でした。

国内出張は28回(そのうち東京23回)でした。学部では、昨年に引き続き国際連携副学部長という立場でしたが海外は残念ながらまだゼロで、役割はほぼ果たせていません。COVID19以降ずっとですが、遠い方との会議が気楽にできることになったこともあり、オンライン会議の数が圧倒的に増えたのが悪いことでもあり、いいことでもあります。一方、今年は対面でいろんな人に会える機会も戻ってきたため、対面で人と会うことの楽しさ、対面で会ってアジェンダ以外の部分での情報交換することの大事さを感じました。

研究室のアクティビティ

研究室のアクティビティとしては、今年のうちの研究室オリジナルの原著論文は7本、共著が9本、昨年よりはいいですが、それぞれ大きな論文ではないので、相変わらずイマイチな年でした。我々研究者は論文書いてナンボというところもあるので、そこのアクティビティをもっと出せるように頑張りが必要そうです。

臨床試験については、今年も多くの飼い主様にご参加いただきました。かなり遠方の方もお越しいただき、抗PD-1抗体の臨床試験のエントリーは、全部で150頭を超えました。数をこなすだけが目的ではなく、本質は一頭でも多くの子を救うということですので、その点では限界にきている気がしますので、これにプラスする臨床試験を新たにスタートしました。またこれまでの試験に参加してくださった子たちの一部の腫瘍組織などを用いた解析をはじめましたので、来年はその結果を用いて、より効果を高めるような治療にできることを楽しみにしています。

自分自身の招待講演は2回しかしておらずサボリ気味ですが、こちらにあまり時間をかけたくない自分としてはこんなもんかなという感じです。新たな研究結果がでたら、研究関係で講演はしたいなと思いますが、いわゆる臨床主体の講演はその手の専門の方々におまかせすればいいと考えています。

研究費は、科学研究費の基盤研究(A)挑戦的研究(萌芽)が継続しているので、ある程度余裕があるはずなのですが、研究室のメンバーも増えて学生たちも一生懸命研究してくれているので、研究費の不安がつきることはありません。こんだけのお金をいただいているので、来年はもっとアウトプットを出せるようにしないと世の中への還元不足なのは理解しています。

私生活

SNSでの発信はtwitter中心ですが、しょーもない毎日の朝ツイートが中心になり、有益な情報共有をあまりできなかったのが、心残りです。フォロワーは現在3300超えでサボっている分あんまり伸びませんでしたので、来年はもう少し真面目に運用してみようかと思います。

昨年復活したジム通いは毎週2回のペースでまだ続いていますし、自分の毎日の弁当作りも続けています。自分のなかでの大きな変化は、家でのお酒を一切やめたことです。大きな理由はないのですが、カロリー制限と毎日腹筋したくて、家で毎日ダラダラ飲むのをやめました。かなり健康的な生活をおくれていますので、気持ち的には20歳くらい若返っています。だいぶ外で飲めるような状況になったので、外でも飲む機会はそれなりにありましたが、家で飲まなくなった分、外で飲むときにアホみたいに飲みすぎるのはやめたいです。

来年は

50歳の一年は新たな挑戦をあまりできなかったと思います。時間のなさと日々の生活に埋もれて生きている気がするので、もう少し広く長い視点で1年を過ごせるようにしたいと思っています。結局昨年も書きましたが、やらないことをもっとみきわめて増やす必要がありそうです。

まず一番力を入れている臨床試験に関しては、次のステージのものをはじめましたので、それをもとに救える動物を増やしたいと思っていますし、猫用のものもできれば今年中にスタートしたいです。これまでのものを製薬化することは、製薬会社次第というのは代わりないのですが、僕自身がもっとプッシュして進めてもらうという姿勢は変わりなくやっていきます。

古い論文も含めて溜まった論文の吐き出しのペースが遅いので、毎年できないのに言っていますが、月1本の原著論文投稿を目標にしていきます。あとは新たに始めた研究プロジェクトが2つほどあるのでそれを育てていきます。

最後に全然できていない週次月次レビュー、ツイッターでの情報発信、ブログを最低月1回は更新する、このあたりをきちんとやりたいと思っています。すべては獣医学と獣医臨床のレベル向上のために少しでも自分が貢献していくという姿勢で臨みます。

それでは来年もどうぞよろしくお願いいたします。