海外留学のメリットを5つ解説します

・海外留学するメリットってあるの?
・お金かかるし、別に日本でいいなじゃない?
・辛い思いしかないんじゃない?

こういった疑問に答えます

本記事の内容

1. 海外留学するタイミングはいろいろあります
2. いろんな意味で早いに越したことはありません
3. 海外留学のメリットを5つにまとめました

この記事を書いている僕ですが、
 大学院をでたあと2年半ボストンに住んでいました
 その間にいろんな体験をしましたので、ある程度よくわかります

こういった僕が解説していきます。

1. 海外留学するタイミングはいろいろあります

まず海外留学とはいってもその期間は様々です。
数週間の短期のものから数年のものまでありますが、
ここでは1年を超えるくらいのある程度長期のものとします。

海外留学するタイミングはいろいろあると思います。
高校生くらいのときに1年くらい休学していくのもありですし、大学時代も可能ですよね。普通に大学卒業までいくと、就職したあとは現地派遣などもあるかもしれません。
休学していくとなると結構な決断ですが、あとから書く理由で、それでも十分得られるものがあると思いますし、
それと比較すると1年程度の休学なんてとても小さなことだと思います。

僕の場合についてです。

当時は結構多いパターンだったと思いますが、大学院をでて博士号をとってから、博士研究員(ポストドクター;ポスドクとよばれます)として留学しました

留学した理由は、それほど明確なものはなく、その当時は、海外(特にアメリカ)の方が研究レベルが高いようなイメージもありましたし、交流を広げるとか、海外の生活を体験してみたい、とか、研究室の先輩たちもそういう人が多かったからなど、あまり大きな疑問も感じずに選んだ道でした。

海外に行くのに明確な理由なんて必要ないと思います。

2. 海外留学は早めに行くに越したことはありません

ではいつ留学するのがいいのか。

結論は、ある程度自分が確立したくらいの年齢になれば、早い時期にこしたことはないと思います。おすすめは高校生か大学生ですよね。

子供の頃に親の転勤などでいくのも一つのケースかもしれませんが、小さい頃に海外で長く過ごしたことのある人に話を聞くと、自分のルーツが日本人なのかどうかわからなくなる、という話も聞いたことがあります。

そうすると高校生や大学生くらいが一番おすすめではないでしょうか。言葉も自然に覚えられると思いますし、かつ小さい頃とちがって、日本で英語教育も少し受けた上ですので、いい時期だと思います。もちろん大学院生から海外というのもいいですよね。

一方、僕のように博士研究員でいくのは、海外留学の時期としてはイマイチです。博士研究員の仕事は、基本的に研究です。つまりラボ(研究室)にいって毎日研究するのが中心です。大学生は授業を受けたりするので、多くの学生と接したり、授業ではいやといいうほど英語を聞かされる上、宿題もたくさんあって英語に触れる時間も多いですので、研究員で行くのと比較すると半端なく上達します(その分苦労するということですが)

一方、博士研究員で行った場合は、基本一人で研究する時間が一番多いですし、ラボ内のメンバーとはちょこちょこ会話はしますが、やはり研究で過ごす生活がほとんどですので、なかなか上達しません。僕の場合は、幸い研究室には日本人は全くいませんでしたし、日本人がほぼいないフロアだったので、まだいいほうだったと思いますが、それに加えて、日本人がラボにいたり、ボスが日本人だったりすると、ほんと上達する機会がなくなってしまいます。
したがって最低限日本人がいない環境にいかれることをおススメします。

3. 海外留学のメリットを5つにまとめました

1. 英語に対する恐怖心が下がる

誰もがもつ留学の一つのメリットだと思います。

これは英語に不自由がなくなるということとは違います。英語のことはまたどこかで書きますが、海外留学したからといって努力なしには英語が流暢にはなりません

ただ英語に対する恐怖心は下がると思います。

最初のうちは、英語だらけの毎日で嫌になることもあると思います。
僕が留学していた頃は、ネットもまだそれほど盛んではなかったので、
英語が嫌になるというより、日本語に飢えるような生活でした。今であればネットにいけば、日本のテレビもみられますし、日本の本も読むことができます。そうしたものがなかったのは逆によかったのかもしれませんが、最初の英語漬けの毎日は少し辛い思いをします。

そのうちに次のことに気づきます。英語が母国語ではない人でも英語をみんな話たりしているのですが、文法もイマイチな人もたくさんしますし、発音も癖のある人がたくさんいます。でもみんななにも気にせず英語を話しています。そういうのを見ていると、日本人はきれいに英語を話せるようになるように心がけすぎだと思います。きれいに話すことができるようになってから話そうという人が多いですが、それよりはまず話すことが大事です。

2. 海外生活を体験できる

これも海外留学の醍醐味ですよね。

僕が海外に憧れた理由はたぶんこれが一番大きな理由だったと思います。なんか一種の憧れです。今の人はわかりませんが、僕らの世代だとなんとなく海外生活に対するあこがれがあるわけです。
テレビの海外ドラマなどでみるような生活ができると想像して、それに憧れるわけです。広い家に、広い庭、広い道路、開けた街、心の広い人々、コーヒーをもって歩く姿、海外っぽいそうしたすべてに対して憧れがあったんだと思います。

そういう日本にはない生活ができるというのは、もちろん海外生活でしかできないわけです。もちろん行く国にもよりますが、先進国でさえ日本では感じないような不自由なこともたくさんありますが、それもまた海外生活の醍醐味です。

海外生活を体験できるということは、海外の人に対する気持ちのハードルが下がるということも入ります。日本は島国で単一民族なので、日本人以外の人に接するというところでハードルがある人が結構いるかもしれません。自分の周りにいろんな国のいろんな言葉を話す人が当たり前になるのもいいですよね。

3. パーティーなどで知り合いがいなくても怖くなくなる

日本との圧倒的な違い(だと僕が感じるの)は、飲み会は少ないけど、パーティーが多い、ということです。
つまり誰かの家でやるホームパーティみたいなのですね。そこにみなさん恋人とか家族を連れてきて集まるのですが、そういったときに海外の人は初めて会った人となんとなく適当な無難なお話をするわけです(偏見?)。日本でもそういうことはありますが、どちらかというと仲の良い人と飲みに行くことが多いと思います。

僕が苦手だったことの一つは、そうしたパーティーに行って、初めて会った人などと無難な世間話などをして、時間を過ごすのがとても苦痛でした。とくに英語はよくわかんないし、日本人みたいにバカバカ酒飲んでバカ騒ぎしないし、上品な感じで気の利いたジョークをいって、なんて、ほんと自分自身の人生にない過ごし方で苦しみました。笑

そのおかげで、今ではどんなパーティーや飲み会にいっても、また知らない人のなかに一人放り込まれても、なんとも思わなくなりました。あの状況にくらべるとなんということもない。

4. 日本のことを外からみられるようになる

これは、自分が留学する前まで全く考えていなかったことです。

海外に行って誰かと話をするときに、いろんな日本のことを聞かれたりします。自分が普段当たり前だと思っているようなことも、説明したりしなくてはなりません。また日本の文化や歴史などについても聞かれることはたくさんあります。みなさん説明できますか(今でも僕は得意ではないですが)。

最初は、英語ができないからそういうのが苦手だと思っていたのですが、実はそれは英語の問題ではないのです。単純にそういう内容を自分がきちんと理解していないから説明できない、ということに気付きました。

また普段日本で暮らしていて当たり前だと思っていて気付かない日本の国のいいところや意識したことがなかったようなことが海外では当たり前ではなかったりで、いろいろな意味で日本を俯瞰的にみられるようになります
こうしたことは日本にいるとなかなか気づけないと思います。

5. ちょっとした自慢になる(かもしれません)

これは付け足しです。別にわざわざ自慢することは全くありません。笑

でも「ボストンに2年くらい住んでいました」というと、単純に「すごいねー」と言われます。どーでもいいですね。

最近は、研究留学する人がとくに減っているようです。
これは日本にいても、十分な研究レベルが保てますし、わざわざ苦労して留学する必要がない、と感じる人も多いからだと思います。

でも海外留学で得られるものは、計り知れないものがあります。一生に一度くらい海外に住んでみて、日本のことを見直してみませんか?