2021年、1年の振り返り

またまた久しぶりにブログ更新します。毎年1年の締めくくりはブログにまとめていますので、同じような感じで今年も振り返ろうと思います。

昨年に引き続きいつもとちがう1年

今年も昨年に引き続き、いつもとは異なる1年でした。我々の大学のルールでは、緊急事態宣言地域に行った場合は山口に戻った後2週間自宅待機というルールのため、出張がかなり限られ、その分昨年に引き続き研究室に比較的長くいられた1年でした。

国内出張は10回(東京7回、京都3回)でした。昨年に引き続き国際連携副学部長という立場なので本来であれば海外出張も多いはずですが、海外のどこにもいけず役割をきちんと果たせない1年でした。

一方で、オンライン関係のイベントや研究会、会議なども昨年よりさらに増えて少しお腹いっぱい気味で、とくに勉強する機会については登録するものの、数が多すぎて消化しきれていないようにも感じましたので、自分のなかで情報量過多のなかで取捨選択をどうやってしていくのかということを考えることも多かったです。これは今後過ごしていくなかですべてに共通していえることだと思います。考えてみると、研究もそうですし、遊びもそうですし、勉強する機会もそうですが、人生はすべて取捨選択の連続だということにきづかされます。やはりなにをするかを選ぶのではなく、なにをしないかを選択することがとても重要だと改めて気付かされます。

研究室のアクティビティ

研究室のアクティビティとしては、うちの研究室オリジナルの原著論文は4本(筆頭1本を含む)で、それぞれ大きな論文ではないですし、そこだけでいうととてもイマイチの年だったと思います。今ねかせているものもありますので、狭間の年だったと言い換えることもできますが、やはり少しさみしく感じます。

臨床試験は、昨年に続いて、遠方からも多くの飼い主さんにお越しいただいて新たなエントリーが1年で約50頭になりました。劇的な効果のある子もあれば、全く効果が見られなかった子もいるのですが、まずはご協力いただいた飼い主さんとその動物たち、ご紹介いただいた先生方に感謝申し上げます。そして助けられなかった子たちにはほんと申し訳ないことをしたと思っています。一縷の望みを託していただいたのにそれに応えることができなかったのは心苦しい限りです。今、そういった効果のなかった子たちに向けての次の臨床試験の準備もしていますので、とにかく1頭でも多く救うことができるように尽力していこうと思っています。

自分自身の招待講演と学会発表は、全17回ですので、これはオンライン主体とはいえ、まあまあの年だったと思います。またメディア関係も5回取材いただき、そのおかげで多くの飼い主さんからもご連絡いただいたりすることができ、さまざまな出会いにつながったと思います。

なによりも今年は、科学研究費の基盤研究(A)挑戦的研究(萌芽)の両方が通りましたので、研究費の面でかなり楽になりました。これはそれなりのことを託されたと解釈し、これまで以上に結果を残せるようにしないといけないと心を新たにしました。

また、第17回 獣医内科学アカデミーでは6年生の稲永くんがJVM賞を受賞するとともに、自分自身も日本獣医学会賞を受賞することができ、これまでやってきたことをある程度認めていただいたと感じられる年になりました。いろんな方のご協力に支えられたここまでこられたことに感謝する年でもありました。

私生活

今年今年は、twitterを通じて顔を知らない獣医の先生方、Clubhouseを通じて医師の先生方とも知り合うことができました。普段ただ生活しているだけでは知り合えないような先生方とお話できたりととても幸せな1年でした。もともと新しく人と知り合うのが好きなので、このコロナ禍での自粛生活はなかなか楽しくないものがあるのですが、一方でちがった出会いもたくさんあったのがよかったです。twitterのフォロワーも2500を超えましたし、なるべく数に見合った発信をしていくようにしようと思います。

昨年紹介した家での筋トレマシーンは卒業してジム通いを復活しました。ほぼ毎週2回ずつ通えましたし、昨年からスタートした自分の毎日のお弁当づくりもほぼ欠かさずでき、またコロナのせいで外で飲むことも減ったので、かなり健康的な1年でした。

昨年同様、今年購入したものを少し振り返ろうと思いましたが、今年は身軽になることを目標に少しずつものを買うのを減らして過ごしてきたこともあり、大きな買い物はipad airとiphone 13 pro、そして仕事用の椅子のみでした。
ふだんは外来と実験以外は一日中自分のデスクで仕事をしているわけですが、2月に首と腰が痛くなって、接骨院にも1ヶ月ほど通いました。原因が椅子にあるのではないかと考え、いろいろ調べて2月に注文して3月の初めにこの椅子が到着して椅子生活が激変しました。それ以来いっさい体の痛みもなくなりましたし、毎日椅子に座るためだけにラボに行きたいと思うくらいになりました。お高い椅子ですが、よく考えるとベッドよりも長く1日過ごすわけですし、おそらく10年以上にもわたって使用することになりますし、そう考えるとその価値が十分あると思います。ほんと快適で飛行機のコックピットに入る気持ちで毎日出勤しています。いろんなメーカーからいい椅子が出ているので、人によって良し悪しはあると思いますので一概にこれがいいとはいえませんが、椅子にはお金をかけてもいいと心から思いました。

来年は

いよいよ50歳になります。教員になって17年、教授になって10年が過ぎ、定年まで教員を続けるとすればあと15年しかないので、そこでなにを成し遂げるのか、なにを残せるのかを考える区切りになります。

一歩一歩ということでいうと、まず一番力を入れている臨床試験に関してはもう一歩次のステージに行きたいと思います。今とりかかっているものを製薬化して全国の病院で使えるようにするのが目標であることには変わりないのですが、農水省主導の治験がスタートするのは製薬会社次第というところもあるので、それをプッシュしつつ、次の臨床試験にとりかかりたいと思います。これまでの試験で効果が得られない子たちになにを提供できるかが次のテーマです。それに関連した試験を今年中にはスタートします。

論文は昨年少なかったので、今年も月に1本投稿を目標にしたいです。アウトプットあっての研究者ですので、そこはもっと厳しく行きたいと思います。あと研究関連では、今とは異なる次のテーマに踏み出すのも目標ですので、探しものをしていきたいと思います。

最後に今年全くできなかったこと、週次月次レビューをきちんとやっていきたいです。やっぱり毎日毎週毎月の積み重ねに勝るものはなく、日々の自分を見直す機会をきちんとつくりつつ、発信源はツイッターとブログを中心にやっていきたいと思いますので、ぜひみなさんフォローしていただき、少しでもやりとりしてみんなが住みやすい世の中になるように情報交換などしていただけるとありがたいです。

それでは来年もどうぞよろしくお願いいたします。